ブログサービス所感

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ブログを作る手段

Twitter

Twitter をブログとして活用する方法がある。
煩雑な操作を必要とせず、無料で自分のページを作って文章を投稿できるといった利便性では最も優秀である。 芸能人の Twitter をイメージすると分かりやすい。日記や単純な感想を述べるだけなら、140 字の文と画像を 4 枚投稿できれば十分である。 フォローすることで最新の投稿をタイムラインに表示できる点も優秀だ。この点はよく RSS リーダと比較される。RSS リーダが衰退した理由は、ソーシャルメディアがその役割を奪ってしまったためだと言われている。RSS リーダが WEB サイト側とユーザ側でそれぞれ設定する必要がある一方、ソーシャルメディアはその両方を同じ媒体で実現しているため、読者は簡単に更新情報を得ることが可能であり、WEB サイトを行き来する必要もない。 シェア機能も Twitter の長所である。フォローしていないユーザにも最新の投稿を共有でき、拡散されることが見込める。
Twitter はニュースサイトやコミュニケーションツール、エッチな画像クローラなど多岐にわたる活用が見込める万能ツールである。現代的なブログとしての運用も選択肢として多いにあり得る。

note

note はクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。

引用元:note の使い方、機能紹介

note は無料で始められるブログサービスである。
html や css による文字装飾や画像の自由な配置などはできないが、清潔感のあるフォーマットなので、記事を執筆してそのまま公開する人には向いている。他の無料ブログサービスと決定的に異なるのが、広告が無い点である。note は予約投稿や独自ドメインを設定できる有料会員と、有料 note の売上のマージンから収益を得ているため、無料会員でも広告なしでブログが作成可能である。
有料 note については、私が収益を目的としたブログ運営を目指していないので、特に触れない。情報商材ビジネスには note 運営も手を焼いているように伺える。

一方で、「ノウハウの販売」そのものは、なかなか判断が難しいグレーゾーンです。「1 日 30 分であなたも絶対に月収 100 万円」は高確率でアウトな一方で、「生産性の上がるフォトショップテク」はどうなのか?「実際に上場した人の起業論」は実現不可能な商法に分類できるのか?…といったものですね。これはもう個別に判断するしかありません。

このバランスはとても難しいものです。note の理念としては、「投稿物の多様性」も担保しなければいけませんが、同時に緩くしすぎると「健全性」が守れなくなりそうです。内容確認では、このバランスが常にせめぎあっています。

引用元:note における情報商材についての雑感

はてなブログ

はてなブログは無料で運営できるブログサービスである。
note は広告がなくてデザインが固定されている一方、はてなブログは広告が出るがサイトのデザインをカスタマイズすることが可能だ。もちろん、広告無しで独自ドメインの設定ができる有料プランも存在する。また、読者登録やはてなブロググループなどのはてなユーザ同士のシェア機能もあり、こういった点は Twitter と類似する。 Google アドセンスや Amazon アフィリエイトの登録が可能な点は、note との決定的な差になる。一方規約も厳しいらしいので気になった人は自分で調べよう。

Qiita

Qiita はエンジニア向けの知識共有サービスである。ブログサービスではないので夢々お忘れなきように。
技術ブログを主目的とするなら選択肢として最適だと考える。このサイトにはプログラマやエンジニアが多数おり、ポッと出でも良質な記事はしっかり評価されるし、誤りや不明瞭な点にはやさしく指摘コメントが入るはすだ。ただ、Qiita は SEO がきちんとしていて、関連する情報を検索すると上位にくることが非常に多い。公開する情報はできるだけ正確にしないと、誤った情報を流布することに繋がるため、注意が必要だ。僕も Qiita は情報源として頻繁に利用するため、低品質な記事はできれば見たくないし、自分が投稿するのもはばかれる。
Qiita のちょっとうれしい点は markdown 記法が使用できることだ。Qiita の記事の URL の末尾に.mdと付けて確認してみよう。

まとめ

既存のプラットフォームを利用したブログサービスについての考察をした。 共通して言えるのは、規約を遵守すれば無料で十分ブログができるということだ。 逆に言えば、運営者にとって気に入らない投稿は消されてしまうという点も見過ごせない。トランプの Twitter アカウントが削除されたり、さくらのレンタルサーバの批判する Qiita の投稿が非公開になったりする。ミャンマー軍事政権が Facebook の通信を遮断したのも記憶に新しい。インターネットの自由は、誰かに作られた自由になっていないだろうか。